ビックリマンの話をします。
ツイッターの専用アカウントでも良かったんだけど、すぐ悲観的に取ってしまう方がいらっしゃるのでコチラで。
まぁ、あまり良いことは書かないので、仕方ないです。
ビックリマンのアニメは、続編の「新ビックリマン」というアニメがあります。
その本編中に、突然始まった「ビックリ学園編」というものがあります。
なんと、公式で「学園パラレル」が始まったのです。それも唐突に。
時代は平成です。平成元年。(2年になってたかも)
ニチアサの時間帯のお子様アニメで、冒険ファンタジーものが、いきなり「学園編」。
設定は全部吹っ飛んでいます。
主人公の両親は、前作で対立するライバルだった二人。ドラマチックな展開で、主人公が生まれ、夫婦は神(のうちのひとり)になります。
その夫婦が、そんな展開は無かったかのように、教師役で登場。
ラスボス的なキャラクターは、面白体育教師に。狡猾な参謀役は、悪徳教頭になった。
繰り広げられるのは学園コメディ。
時代を先取りするにも程がある。
今でこそ公式学園スピンオフなんていくらでもあるけど、どんなスピンオフだって本編には差し込まれないよ。
学園パラレル、好きな人は好きなんだろう。
でも、受け入れるには時代が早すぎた。(今やったって早い)
新ビックリマンは、初めから重いものを背負っていたんだよ。
前作を打ち切りにするという重しを。
大人の事情で、チョコの販売とアニメの展開の足並みを揃えるために、前作のクライマックスを急遽削ったんだ。
クライマックス直前には、オリジナルストーリーを数話入れるくらい余裕があったのに、急遽端折られ、最終決戦の2つ前の戦場は全部カット。最終決戦の一つ前と、最終決戦は各1話だけで描かれた。
一年以上続いたアニメが、「足並みを揃える」という理由で、打ち切り最終回に。
仲間達の無意味な死。(原作では、超エモい展開の後の殉職だった)
急展開でくっついた、メインキャラ。(続編の主人公の両親なのでくっつくしか無い)
そんなグダグダの中、鳴り物入りで始まった続編は「明るさ」を重視した、軽いノリ。
ほぼ全員が死んだ最終回の後に始まった軽いノリのアニメ。あれも視聴者のメンタルが高低差で耳がキーンてなったよね。(ZZは結局中盤からシリアス路線になった)
閑話休題。
そして始まった新ビックリマン。
さすがにシリアス路線も増えてきて、安心した頃に…「学園編」てですよ。
旧作で人気だったキャラ(終盤で無意味に死んだ)が、再登場。
いい意味の再登場じゃないよ? 本編中で、過去編はちゃんとあった。すごく良かった。
だけど学園編で再登場した彼らは、パラレルなので性格がとにかく変。
ああ、愛されてないんだ、って思った。受け入れられるわけがない。
当時、私はいい大人だったので、なんというか「大人の事情」が透けて見えた。
これは「テコ入れ」だ、と。
謎の空間に飛ばされ、そこで始まった学園パラレル。
特に裏事情は無い(っぽい)。
主人公達すら、異変に飲み込まれて、学園編に馴染んでいる。
こんな苦行がいつまで続くのか…と頑張って見ていたら、これも大人の事情か、このパラレルは終わることに。
パラレル中に、綻んでくる世界観。
「これは敵の罠だ!」
いやいやいやいやいやいやいやいや。
罠にしては、本気で学園編やってましたよね?
あわよくば、続ける気でしたよね?
結局、学園編は敵の罠で、全員が元の世界に戻りました。
一応、学園編で主人公と対立していたキャラクターがラスボス昇格するので、完全に無駄ではなかった…と言いたいけど無駄だったよ。
別のエピソードでイケたっしょ。
アレは何だったんだ…。というのを、うっすら心の中に残したまま、物語は盛り上がり、正直な話、シリーズで一番まともに(※)盛り上がって大団円を迎えました。
※トータルで言うと「ハピラキ!ビックリマン」という最新作が一番完成度が高い。
ただ、ハピラキもスピンオフ要素があるんだよねぇ。だけど、ちゃんとしていたんだ。
ちゃんとしたスピンオフだったから、一年楽しめたんだよ。
「ビックリ学園編」は、本編が終わった後に、別枠で始まったのなら最高だったと思う。
ラスト5分のミニコーナーとかでも良かった。
本編に差し込まれなければ、決して悪くはないものだったと思う。
とにかく、黒歴史なのは覆らないと思う。
大団円ラストが無ければ、作品ごと黒歴史扱いだった。かろうじて「学園編」だけが黒歴史になった。
大好きだからこそ、ダメージを受けた。
「大好きだから」ってのは免罪符になってる自覚はある。
だけど、目を瞑るには多すぎた無駄な時間だった。
今はある意味「面白い黒歴史」として消化出来ているかもしれない。
熱く語っといて何ですが。
こんな熱すぎる語りを読まされた人も無駄な時間だったかもですね…。
でもいつか語っておきたかったので。満足!
長文失礼しました。